結婚式 スピーチの時間、禁句、例文など

結婚式 スピーチ

結婚式や披露宴の祝辞スピーチのポイントをまとめました。

所要時間

スピーチの所要時間は「5分」程度が望ましいと思います。
新郎新婦への「はなむけの言葉」ですので、あまり長いと会場が疲れてしまうからです。

原稿用紙3〜4枚(1200〜1600字)程度が5分程度のスピーチになる目安です。

マナーと基本構成

司会者に名前を呼ばれてから、スピーチが終わり着席するまでの流れは以下です。

1.司会者に名前を呼ばれたら、着席したまま軽く一礼(同席している円卓のゲストに対して)
2.その場で起立して一礼(出席者全員に対して)
3.マイクの前に立って一礼(新郎新婦と出席者に対して)
4.スピーチ終了後に一礼(新郎新婦と出席者に対して)
5.着席前に一礼(同じテーブルの方に対して)

次にスピーチの基本構成は以下です。

1.自己紹介(祝辞と逆になっても良いと思います)
2.お祝いの言葉(祝辞)
3.新郎新婦の印象やエピソード
4.二人へのはなむけの言葉
5.締め(結び)

禁句(使わない方が良い言葉)

「忌み言葉、重ね言葉」はお祝いの席では縁起が悪いとされています。

忌み言葉
別れる、離れる、切る、壊れる、破る、衰える、終わる、おしまい、閉宴、失う、出る、逃げる、帰る、戻る、返す、絶える、去る、消える、悲しむ、冷える、遠のく、色あせる、移る、流れる、飽きる、嫌う、変わる、浅い、薄い、滅びる、欠ける、裂ける、割れる、無くなる、弱る、殺す、亡くなる、苦しむ、弔う、葬る、散る、枯れる、朽ちる、捨てる、暇、涙、病、最後、死、血、四、九

重ね言葉
再び、再度、またまた、しばしば、返す返す、ますます、いよいよ、くれぐれ、重ね重ね、重ねて、重々、次々、繰り返し、再三、相次いで

例文

基本構成に沿って、例文を書いてみました。

1.自己紹介
「ただいまご紹介に預かりました、〇〇申します。」

(上司)勤務先の株式会社〇〇で新郎〇〇くんの上司をしております。
(友人)新婦〇〇さんの高校時代の同級生です。

2.お祝いの言葉(祝辞)
「〇〇さん、△△さん、本日はご結婚おめでとうございます。」
「ご両家のご両親はじめご親族のみなさま、心より御祝いを申し上げます。」

「この晴れの席にお招きいただき、たいへん光栄です。」
「はなはだ僭越ではございますが、ご指名にてお祝いを申し上げたいと思います。」

自己紹介と祝辞が終わったタイミングで、
起立している新郎新婦と両家の親族に「どうぞ、おかけください。」と着席を促します。

3.新郎新婦の印象やエピソード
ここは「事実」でありスピーカーにしか言えない内容(体験談)が良いと思います。
その方が心がこもり、内容が新郎新婦や出席者に伝わりやすいからです。

(上司)働きぶり、成長した軌跡など
(友人)人柄が分かるエピソード、感謝など

またエピソードと関係がしっかりしていれば、「笑い」を入れることもプラスになると思います。

4.二人へのはなむけの言葉
「これから大変なことも、嬉しいこともたくさんあると思いますが、
 どんな時でも幸せな家庭を築いていってください。おふたりの幸せを心から祈っております。」

ここではエピソードに関連する「名言」を使う場面もありますが、
名言を使う場合は「ひとつ」に絞った方がメッセージ性が高く分かりやすいと思います。

5.締め(結び)
「これをもちまして私からのお二人へのはなむけの言葉とさせていただきます。」
「本日は誠におめでとうございます。」
「ご静聴ありがとうございました」」

まとめ

祝辞のスピーチは新郎新婦への「はなむけの言葉」ですので、
これから始まる二人の生活・未来に花を添えるような内容が好ましいと思います。

特に新郎新婦の印象やエピソードでは事実を話すことも重要ですが、
「感謝」「努力」「真面目」「穏やか」など幸せな印象を与えるようなテーマや構成も大切だと思います。

スピーチを任せてくれた期待に答えられるように、
内容と思いをきちんと準備して当日は堂々とお祝いできると良いと思います。